おわらい寒冷前線
神々しきかなダンディさん
11月になりまして世間ではすっかり冬の匂いが漂うようになってきました。
冬というのはやっぱり寒いですねぇ、どうも、管理人です。
寒いといえばボクのフトコロも非常に寒くて、
11月5日現在、財布の中身は8円という、
うまい棒一本さえ買えない究極の寒さと熱きバトルをしております。
うまい棒一本手中に収めることができない自分の無力さに
悔しさがただひたすらに募るぜ。 恐るべしうまい棒。
そんなに「うまい棒うまい棒」言ってたら
ボクの叶姉妹並みのセレブリティが失われてしまいますので
この辺でうまい棒とはおさらばしまして、
寒いといえば、そうなんです、おわらいのことなんですよ。
ちょいと聞いてくださいよ、
寒いと言ってもネタがスベッて寒いという類の話ではないのです。
我々、おわらいを視聴する側のことなんですよ。
つまりね、おわらいを享受する我々はおわらい芸人に対して
あまりにも冷たすぎやしませんか、と。
おわらい芸人さんを理不尽な寒さに追いやってませんか、と。
あのね、世間のみなさんはおわらい芸人を
持ち上げるだけ持ち上げてストンと落としすぎると思うのですよ。
それは俗に言う「一発屋」って言われる人たちに対して
特に当てはまる傾向が強いんですけど、
なんでだろう~ とか ゲッツ! とか
もてはやすだけもてはやすのに、すぐに飽きて
「えぇ~?もうあの芸人つまんなぁ~い!」
みたいなこというじゃないですか。
そんなこと言うのはやめなさいよっ!
そのギャグを作るのに
どれだけの労力と時間をかけてると思ってるんでしょうか。
それは途方もない試行錯誤の連続だったはずです。
あのね、批評することは良いことだと思うんですよ、非常に。
そうすることで、芸人さんたちは
おもしろさの更なる高みを目指せるのですから。
それはそれは貴重な意見です。
しかしですね、そんなに簡単に吐き捨てるなら最初から、
「あの芸人、好きなんだよね~」
みたいなことを軽々と言わないでほしいわけです。
本当にその芸人さんの真価を見極めてから「好き」と言ってほしいのです。
多くの人が軽々しく「好き」だと言ってしまうせいで
芸人さんは自分はこれで押し通せばもう大丈夫だと勘違いしてしまい、
もっとおもしろくなれる素質はあるのにそこで満足して、
さらにおもしろさを追求することを放棄してしまいがちなのです。
だから、おわらいを享受する人間は真剣に芸人さんに向き合い、
逆に芸人さんは人気が出ても現状に満足せず、
幅の広い、深みのある笑いを追及してほしいとただただ願うのです。
ボクは昔から言っているのですが、
多くの人に認知されるために一発屋的な要素のギャグで
攻めるのは間違っていないと思うと同時に、
たいていのそういう芸人さんはそのあとの自己の笑いの追及を
怠っているのではないかと思うのです。
確かに世間が期待していることをしなければならないという義務感、
新しいことに自ら挑戦していくことへの不安など、
さまざまな問題があることはもちろん分かっているのですが
先を見据えたおわらい作りを行わなければ芸人さんは自己実現を
決して達成することなく終わりを迎えてしまうのは目に見えているのです。
今のおわらい界に大きな革命を起こすにはそういった姿勢を
芸人さんに身に着けてもらうための環境作りが必要であり、
それは我々のおわらいに対するスタンスを見直すことで
確実に整備されていくのです。
さぁ、みなさん!
おわらい界のレヴェルをさらに向上させるために立ち上がりましょう!
語りすぎ、フゥ~