電車でOh! | おわらいバカ

電車でOh!

上から読んでも下から読んでも「東京メトロ路線図」


「言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズン」

でおなじみの管理人です。

最近、東京砂漠に行くことが多くなってきたわけなんですけど

行くたびに本当にユニークな方々に遭遇するんですよ。


「テレホンカードを換金してくれ」と懇願するピンキーな女性や

明らかに日本人のボクに「外国人かと思った」とかリスキーな発言をする

お土産屋のおばちゃんなど今まで様々な方に遭遇し、

持ち前の俊敏性を駆使してその窮地を掻い潜ってきました。



そしてまたですよ・・・。 新たな敵が現れましたよ。


その敵はボクに直接攻撃を仕掛けてくるのではなく

あくまで間接的に小さなジャブを繰り返すのでなかなか難攻不落でした。


ここまで来ると今回はいったいどんな猛者なんだとお思いのことでしょうから

さっそくお話しいたします。


2006年2月19日のことです。

ここが東京かぁ、首都なのかぁ、とか幼稚園児並みの物思いにふけりながら、

ボクは東京メトロに乗ってアホ面をしながら電車に揺られておりました。

そして、霞ヶ関だったかちょっと定かじゃないですけどその辺で

スーツがまだ板についていない二十歳前後の男性が乗ってきました。

おそらく就職活動であちこちの企業の説明会に顔を出しているのでしょう。

カバンはあまりスーツにそぐわないトートバッグを持っておりまして、

中からなにやら取り出して熱心に見てました。

将来に向けて努力しているね。なんて微笑ましく見てたんですけど、

あのね、なんかね、彼ったらね、顔がニヤけてるの。

途端に微笑ましさが全消去、気持ち悪さだけが涙とともに込み上げます。

なんでニヤけているのあなたは?と思ったボクは

生まれながらに備わったシャーロックホームズ的推理力を働かせて

「彼が持っているものがそのニヤケの根源だ」と導き出し、

すかさず彼が持っているものに目を遣ります。

そして、それはなんと!



学割証」。

コレが学割証よ  まさにコレ。




いや、意味がわからんよ、スーツ君。

ご存知の通り、学割証と言えば100kmを超える移動をする場合に

新幹線などの交通機関の運賃が2割引されるという代物なのですが、

それをまじまじと眺めてニヤける意味がわからん。

そんなに2割引がうれしいのか。

だったらタイムサービス中のスーパーなんかはもう狂喜乱舞だな。


さらにスーツ君は周りを見渡してニヤけはじめちゃうんだから、

もう何がしたいのか理解に苦しむ。

一緒にニヤけてほしいのか。2割引の喜びを分かち合いたいのか。



そんなこんなで、

結局スーツ君が何を訴えたかったのかわからないまま

後ろ髪をひかれる思いを胸に東京駅で降りました。

というか逃げました。一目散に。














ぁ、そういや、ボクもスーツ着てたゎ